ペット事業者・研究機関対象「犬向けバイタル計測サービス」を開始 シャープ


業界初、犬の緊張/リラックス状態と相関する自律神経バランスを数値化

シャープは、大阪府立大学 生命環境科学域との共同研究により、業界で初めて犬の自律神経バランスを数値化する技術を開発し、これを応用した「犬向けバイタル計測サービス」事業に参入。その第一弾として、 ペット関連商品やサービスを開発する関連企業向けの計測・解析サービス、及び、 研究機関向けの計測システムのレンタルサービスを開始します(※1)(※2)。犬の自律神経バランスは緊張/リラックス状態と相関することが学術的に認められています。当社は、新規に開発した独自構造の犬用ウェアラブルセンサ及びアルゴリズム(計算方法)を活用することで、その数値化に成功しました。

 日本におけるペットの飼育頭数は1,800万頭を超え、その約半数を犬が占めています。多くが家族の一員として扱われている一方で、症状が進行して初めて動物病院を訪れるケースも多く、犬の医療費の高額化が社会的課題となっています。

 本サービスでは、測定した犬の自律神経バランスをはじめ、呼吸数・心拍数のデータを利用者に提供します。ペット関連企業向けには、犬に寄り添った関連商品・サービスの開発加速を目的に、バイタル計測に加えてデータ解析も含めてサポートします。研究機関向けには、犬の健康管理に役立つ新たな発見に繋げることを目的に計測システム一式を貸出すサービスも行います。また、今後は獣医師向けシステムの検討も行ってまいります。

 当社は、今回のサービス提供を通じて多くのデータを蓄積し、計測項目の拡大や解析精度の向上を図ります。将来的には、これまで培ってきたセンシング技術とクラウドサービスを含むIoT技術「AIoT」を駆使して、大切なペットと人との良好な関係を支えるサービスとして、一般消費者向けの提供も視野に、さらなる事業の拡大を図ってまいります。

■ 特 長
1.業界初、犬の緊張/リラックス状態と相関のある自律神経バランスの数値化を実現
2.大阪府立大学と共同開発した新規のアルゴリズムによる解析データを提供
3.独自構造のハーネス型ウェアラブルセンサにより多くの犬種で剃毛せず計測できる(※3)(※4)

※1   疾病の診断を行うものではありません。
※2   「計測・解析サービス」は、お客様のご要望に合わせて計画の立案や計測結果の解析を行い報告するサービスです。 「計測システムレンタルサービス」は、システム一式をレンタルし、お客様にて計測いただくことを想定しています。
※3   ハーネスの装着を受け入れない犬については計測ができません。
※4   お客様のご要望に沿い、個別に相談させていただきます。