ペットの毛並みは健康のバロメーター「プロが薦める美しい毛艶のためのペットフード選び」


プレミアムペットフード、および犬と猫の食事療法食を展開するロイヤルカナン ジャポン(本社:東京都港区、社長:山本 俊之)は、これから秋の換毛期を迎える犬と猫のため、2017年10月3日(火)、「プロが薦める美しい毛艶のためのペットフード選び」をテーマに、メディアセミナーを開催しました。

 当日は、CFA (Cat Fanciers‘ Association)* Japan リージョナル・ディレクター兼CFAオールブリード審査員でペルシャ・エキゾチックブリーダーでもある小泉かよ子氏より、「美しい毛並みを育むプロが勧めるフード選び」としてキャットショーで重視される被毛の状態に加え、フードがペットに与える影響についてご講演いただきました。また、ロイヤルカナン ジャポンのサイエンティフィック・コミュニケーション・マネージャーで獣医師の原田洋志が、「ペットの健康を実現するフードづくり」として、被毛の生え変わりのメカニズムや、健康な被毛に必要な栄養素、また「Dog and Cat First – すべては犬と猫のために」の価値観に基づいたロイヤルカナンのフードづくりについて講演しました。

■毛並みは健康のバロメーター:被毛のために大切なことは、良いフードと日々の手入れ
被毛と健康のための栄養とケアの大切さを語る CFAリージョナル・ディレクターの小泉かよ子氏
被毛と健康のための栄養とケアの大切さを語る CFAリージョナル・ディレクターの小泉かよ子氏
 ブリーダーとして、またキャットショーの審査員として国内外で活躍している小泉かよ子氏は、その44年にわたる自らの経験について、艶のある被毛のために一番大切なことは「その猫に合う栄養価の高い良いフードを与えること、シャンプーで毛穴の汚れをとり新陳代謝を高めること、そして、コームで日々の手入れを行うこと」と解説しました。猫も人間同様、体調を崩していると、被毛がバサバサになるなど、プロは見た目と手触りでコンディションがわかるため、被毛の状態はまさに健康のバロメーターであると、日々の栄養とケアの大切さについて語りました。

 また、会場では普段CFAのキャットショーで行われている審査について紹介。エキゾチック・ペルシャ種の愛猫2匹が登場し、「フードによって綺麗な艶が出てくる。換毛期で毛が抜け、手触りが悪くなってもすぐ復活することができる」と述べ、質の良い栄養を含むフードが被毛や筋肉に現れるということをあらためて強調しました。

■犬と猫のニーズに合ったフードづくりで、健康な皮膚・被毛に
次に、ロイヤルカナン ジャポンの原田洋志が、換毛期や毛の生え変わりの仕組み、表皮のターンオーバーのメカニズムなどを解説しました。例えば、小型犬や猫の場合、摂取したタンパク質の約30%が、皮膚と被毛のために使われるため、多くの栄養が必要であるとし、色素を作るためのアミノ酸、ミネラルなどを十分に含んだフードを与えたところ、一ヶ月で、グレーから艶のある黒に変化した柴犬(黒毛)の例を挙げながら、フードに含まれる栄養の大切さについて述べました。また、最近は栄養過多による内臓への負担が心配されるケースもあるため、毛艶だけで自己判断はせず、定期的に動物病院で健康診断を受けることも大切であると及言しました。
犬と猫の個々のニーズにあったフードづくりと、品質管理の大切さを語るロイヤルカナン ジャポンのサイエンティフィック・コミュニケーション・マネージャー 原田洋志
犬と猫の個々のニーズにあったフードづくりと、品質管理の大切さを語るロイヤルカナン ジャポンのサイエンティフィック・コミュニケーション・マネージャー 原田洋志
 
 さらに、個々の犬と猫の健康を守るため、ロイヤルカナンがどのようにフードづくりを行っているかを解説。「ロイヤルカナンでは、フードを開発する際、専門家の協力を得て徹底した調査を行います。例として、柴犬専用のフードを開発した際、フランスの研究チームが日本へ来日し、柴犬ブリーダーの方々の協力を得て、柴犬の特徴・体質を調査しました。皮膚・被毛や胃腸がデリケートで、太りやすい柴犬には、皮膚や・被毛のためにはタンパク質や、オメガ3・オメガ6などの脂肪酸が必要です。しかし、太らせないためには、脂肪は控えたほうがよく、さらに胃腸がデリケートなため、未消化のタンパク質が多いと糞便の状態が悪くなるなどの矛盾が起きます。このため、消化の良いたんぱく質を選び、被毛に必要なメチオニン・シスチンを増量しながらタンパク質の含有量を少なめに、また、オメガ3・オメガ6などを増量しながら、脂肪の含有量を控えめにするという、アミノ酸、脂肪酸レベルで栄養素を調整することによって柴犬に最適なフードを作ることができました。」と述べました。

 このように個々のニーズにあったフードづくりを行い、現在250種類のドライフードと100種類のウェットフードを製造するロイヤルカナンでは、精度の高い原材料が重要であると説明。「原材料は、必要な栄養素をペットの体の中に運ぶための手段です。例えば、犬や猫が肉を必要としているのは、肉そのものではなく、肉に含まれる栄養素。原材料に含まれる栄養素こそが大事だと考えています。また原材料を選ぶ際にも、安全性・消化性など品質においては一切妥協をしません。納入業者の選定から始まり、生産から流通まで一貫した品質管理を行っています」(原田)

 また、「フードの酸化は犬と猫の健康にも影響を及ぼします。そのため、ロイヤルカナンでは、ガスバリア性が高いパッケージを採用し、窒素ガスを吹き付けることでパッケージ内の酸素量を減らし酸化を防ぎます。また、酸化防止剤には、科学的に安全性が確認されている非常に安定した抗酸化作用のあるものを使用し、品質を維持しています」と説明。ロイヤルカナンでは、常に最新の栄養学に基づき、犬と猫を最善の栄養状態にするため、それぞれに異なるニーズに合わせて、安全で精度の高い原材料を組み合わせることにより、最適な栄養バランスのフードを作り続けていると、締めくくりました。

*CFA (Cat Fanciers’ Association, Inc.)は、1906年に米国で発足した世界最大の愛猫協会。各種血統猫の健康促進を最大の目的とし、血統登録書の発行や世界各国でのキャットショー開催し、動物愛護の活動も行っている。日本ではCFA Japanが1992年に発足。各地でキャットショーなどの活動を行っている。

ロイヤルカナンについて
1968年、南フランスの獣医師、ジャン・カタリー博士によって誕生したロイヤルカナンは、創業以来一貫して、犬と猫の健康な生活を毎日の食事からサポートするために日々研究開発を行ってきました。ロイヤルカナンのペットフードは、「Dog and Cat First-すべては犬と猫のために」という価値観のもと、犬と猫の品種、年齢、身体のサイズ、ライフスタイル、健康状態などにより異なるニーズにきめ細かく配慮した栄養バランスのペットフードを開発。現在、日本をはじめ世界93ヵ国で200種類以上の製品を展開しています。
http://www.royalcanin.co.jp/