海外の動物福祉の専門家が来日!講演会「動物福祉の世界と日本の立ち位置」を開催 2020年の東京オリンピックに向けて、日本は世界からどのように見られている?


来月2018年2月10日(土)14:00から、一般社団法人アニマル・リテラシー総研(Animal Literacy Research Institute, 以下ALRI)が、海外の動物福祉の専門家による講演会「動物福祉の世界と日本の立ち位置」を開催します。2020年の東京オリンピックに向けて、日本の動物関連の規制が国際基準である動物福祉の概念に必ずしも沿っておらず、世界と足並みが揃っていないという議論がある中、ぜひこの機会を活用し、多くの市民や動物業界の関係者に、動物福祉の最新動向と、日本が海外の専門家にどのように評価されているか、すなわち日本の良い点や課題について学んでいただきたく思います。


動物福祉とは?

近年、世界各国の動物に関する規制は、動物のニーズや生活の質に重きを置いた「動物福祉」という科学的概念を根幹としていますが、日本において、この「動物福祉」はまだまだ馴染みの薄い考え方と言えます。動物福祉とは、「かわいそう」等という感情論ではなく、動物の心身のニーズ(十分かつ適切な食餌や水が与えられているか、動物がストレスを感じていないか、動物が本来の自然な行動を展開できているか等々)に着目し、いかに動物の生活の質を担保するかを客観的に指標化できる考え方で、犬猫等のペットのみならず、実験動物、展示動物、農業動物を含むあらゆる人間の飼養管理下にある動物に適用できる概念です。

世界の動物福祉の最新動向、一方日本は?

本講演では、このような考え方のもと、世界各国において様々な動物の福祉がどのように守られているか、動物福祉の最新動向をお伝えするとともに、海外が日本の動物福祉の現状をどのように評価ししているかについて、米国最大規模の動物保護団体のHumane Society of the United Statesの最高科学責任者のアンドリュー・ローワン博士よりお話しいただきます。
特に2020年の東京オリンピックに向けて、海外からの訪問者が増加することが予想されます。オリンピックの関係者に提供する動物由来製品、例えば動物由来の食品は、動物福祉の観点で国際基準を満たしたものを出せるのでしょうか。海外から多くの観光客が訪れるであろう動物園や水族館等、動物を展示する娯楽・教育施設は、世界から見ても動物の福祉を十分に担保した展示をしているのでしょうか。また、犬猫の殺処分が急務であると叫ばれている昨今ですが、実は日本の犬猫の殺処分数は他国と比べてそう多くなく、着実に減少しており、海外からの評価が高いことをご存知でしょうか。このようなポイントを主軸として、動物福祉における日本の立ち位置について概観します。


イベント概要

開催日時:
2018年2月10日(土) 14:00~16:30
会場:
レインボービル 1階 A会議室 (JR「飯田橋」駅西口から徒歩6分)
講師:
アンドリュー・ローワン博士 (HSUS最高科学責任者)
通訳: 
山?恵子 (ALRI代表理事)
料金:
4,000円
※申し込み方法や詳細については、下記のリンクをご覧ください。
http://www.alri.jp/?mode=f13


法人概要

一般社団法人アニマル・リテラシー総研は、動物福祉や人と動物との関係学等、動物とのかかわりにおけるアニマル・リテラシー、すなわち一般教養の向上を目的とした情報提供及びコンサルティングサービスを行う法人です。~動物とのかかわりに教養と専門性を~
法人名: 一般社団法人アニマル・リテラシー総研 (http://www.alri.jp)
代表者: 代表理事 山?恵子