～夏のテーマは「オスかメスかそれが問題だ」～　森の生き物を観察するガイドツアー「野鳥の森ネイチャーウォッチング」開催のお知らせ

軽井沢で自然観察ツアーを開催するピッキオは、森の生き物を観察するガイドツアー「野鳥の森ネイチャーウォッチング」を季節ごとにテーマを設けて実施しています。2017年7月15日～8月31日のテーマは、「オスかメスかそれが問題だ」。夏に花咲く草花を観察しながら、ピッキオのガイドが不思議に満ちた植物の「性」を解説し、大人の眠れる知的好奇心を刺激します。

植物にも、オスとメスがある

「野鳥の森ネイチャーウォッチング」は、生物学や生態学を学び、軽井沢野鳥の森で調査を行うピッキオのスタッフが、科学的な視点で「森の自然の不思議」を解き明かすガイドツアーです。ツアーで、生き物の名前がわかるのは当たり前。生き物の姿形や行動に秘められた意味まで、わかりやすく伝えています。

2017年夏は、「オスかメスかそれが問題だ」と題し、植物の性に注目します。オスとメスの区別は動物だけにあると思われがちですが、植物の性のあり方は、実は動物よりも多様です。その知られざる不思議を多くの方に楽しんでいただきたく、また、数多くの花々が咲き誇る夏の森は、植物の観察に向いているため、植物の性を今夏のテーマとしました。

何でもあり？植物の性

A 年単位で性転換をするタイプ

雄しべだけの花「雄花」か、雌しべだけの花「雌花」の、どちらか一方だけが咲き、年によって変動します。（マムシグサなど）

B オスとメスが固定しているタイプ

雄花と雌花に分かれるが、一生そのままで変わらないタイプです。（ハナイカダなど）

C 数日単位で性転換するタイプ

一つの花の中に雄しべも雌しべもあるが、雄しべだけ先に熟し、その後に雌しべが出てきます。（ソバナなど）

D 常に両性具有タイプ

雄しべも雌しべも、同時にそろっているタイプです。（キバナアキギリなど）

森は驚きの宝庫大人にこそ知的好奇心の扉を開く体験を

森とそこに暮らす生き物たちの世界は、私たちが思いもかけないような驚きで満ちています。軽井沢の森と生き物をこよなく愛するピッキオのスタッフは、そんな驚きを多くの方に伝えたいと願っています。そして、知的好奇心を刺激する驚きは、毎日が同じことの繰り返しになりがちな大人にこそ必要なものではないかと考えます。ピッキオは、森の生き物にふれる体験をとおして大人の好奇心を刺激する、四季折々のガイドツアーをこれからも開催してまいります。